産経国際書展に未経験だった生徒(4年目)が初出品&初入選

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教室開講6年目にして初めての公募展出品

日本の大手書展の成り立ちについては以下の記事を確認して欲しいのですが

毎日書道会、読売書法会、産経国際書会の馴れ初め

今回出品したのは日本4大書展の1つ、産経国際書展という書展です。

第3者から初めていただいた和様の評価になります。

書展は筆字ならなんでもOKではない

一般の方は、どの書展でも書作品を出品して良い作品なら入賞すると思っているでしょう。

でも、現実は、各団体が認めた(得意な)書道ジャンルではないと審査できません。

たとえば、相撲や歌舞伎の書など江戸文字を書展に出品しても評価を得られないでしょう。





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今まで出品しなかった理由

江戸文字など同様に、当団体にも出品しにくい理由が3つありました。

①和様の審査をしてくれるかどうか(類似傾向の作品が入選しているか)

②サイズが大きく文字数が多いので、対応できる生徒の実力が必要

③飾れない大きな作品が不人気のため、希望者不足

①は、毎日、産経の書展を見に行くと類似の傾向が見られる作品が複数入選していいました。

そのため、この2書展なら審査をしてもらえる(門前払いを喰らわない)と予想しました。

②は、私の生徒育成の問題。

基本的なことがある程度こなせないと3ヶ月程度で出品レベルに到達できません。

5回の展示会での指導技術も問われるし、生徒も楽しみながら練習する心の余裕も大切です。

③は、現在の書道の悲しいところで、美術館サイズの書を飾れる家庭はありません。

生徒からしたら、捨てる運命になる大きなサイズは、すごく不人気です。

当教室からしたら入選でもしないと報われないです。

産経国際書展を選んだ理由

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残念ながらポジティブな理由で産経国際書展を選んだわけではありません。

最大の理由が、先ほどの③、サイズの問題で産経が一番条件が良かったからです。

すべての団体は美術館展示のため、最小が半切サイズ。

過去の生徒の反応からは、半切は大きいため強い拒否感がありました。

また、うどよし書道教室は座って練習するため、縦長い作品の練習は困難です。

その中で産経の1部門に全紙半分(約70センチ四方)というタイプがありました。

これなら、テーブルの上で練習できるし、他の人の邪魔にもなりにくいです。

つまり、産経国際書展を選んだというよりも、産経国際書展しかありませんでした。





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生徒に募集「他流試合しませんか?」

生徒に「産経国際書展に出品してみませんか?」と募集したところ

1名、書道を始めて4年目(従来の書道は未経験)の生徒が出品したいとのことで

5月初旬の締め切りを目指して3月から取り組み始めました。

70センチの書作品はでかい、でかすぎる

昔は半切が一番小さい基本サイズと思っていた私ですが、自分で教室を始めるにあたって

そういう美術館主導のサイズ感は捨て去っていたので、改めて70センチ平方(全紙1/2)は

大きいなと思いました。

70センチってピンと来ない人は自分のウエストをイメージしてください。

皆さんのベルトの長さ±(  )センチくらいでしょ?

1辺そんな長さの作品を作るわけです。

文字数も非常に多くなりますし、構成も大変です。

最後は自宅でも練習

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生徒は初めてのことなので、私の指導のまま、疑心暗鬼もあったと思いますが

最後まで頑張って仕上げました。

お仕事と家庭の両立だけでも大変なのに、更に公募展出品ですからね。

協力してくれたご家族にも感謝です。

入選、そして、うどよし超え

本当に良かったですが、私はホッとしたというのが正直な感想です。

その理由は、私は公募展に出品するところがなかったので受賞歴がないのです。

(以前は、私の和様傾向の作風は見られなかったので出しても見てもらえない)

ということで、あっさりと私を超えてしました(笑)

入選した生徒、小さな前進ですがおめでとう。

 

産経国際書展は7月25日(月)~31日(日)

場所 東京都美術館(上野)

詳細 産経国際書会

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