映画「とんび」メイキングビデオに生徒の書が採用

 

映画「とんび」とは?

『とんび』は、重松清による日本の小説。広島県を舞台に、妻を失った父親が息子の反抗期や学校でのトラブル、受験、自立、意外な女性との結婚など様々な困難に直面し、不器用に戸惑い、悩みながらも息子の幸せを第一に考え、周囲の支えを受けながら男手一つで息子を育てた父の半生と親子の絆を描いた作品

けえ。「けん」じゃないけぇ。

メイキングビデオの1シーンに生徒の文字が採用されています。
標準語で「〇〇するから」が広島弁で「○○するけん」と言うのですが、地域によっては「○○するけぇ」と言うそうです。
この語尾の違いで広島県内でも出身地方がわかるそうです。
従来の書道は、縦書き漢字&強い表現が得意な一方、横書き&すべてひらがなは指導が難しいです。
生徒は、数年前から広島の方言作品を書いてきました。
書道は素人から当団体に入会して、6-7年目だと思うので、すごい出世?です。





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手本はこんな感じ

依頼時には、映画自体を見てないのでイメージとして「雑で素朴な感じ」を意識して手本の作成&指導をしました。
最終的に2段の構成になったので最初は、わかってなかったので横1行です。
私も映画関係の仕事は未経験なので、生徒のほうが先にデビュー?となりました。
生徒の作品の方が、手本にある“雑“要素(広島=菅原文太が入ってた(笑))が抜けたことで、素朴さが全面に出て、生徒の作例の方が映像にはあっているかもしれませんね。
生徒の書を使ったメイキングDVD付きのとんびが発売されます。

もし、ご興味がある方は、以下からお買い求めください。
※映画「とんび」の題字は、関わっていませんよ(映画の題字で有名な方が書いています)

 

数年前からの方言の可能性の模索が呼び寄せた採用

当団体は、現代文の手書き文字が活動の柱ですが、現代文は「標準語」だけで終わらないのです。
方言は日本語の多様な表現の1つとして、現代文の書が一般化したら、方言表現に注目が集まると予想しての取り組みでした。
今回、たまたま広島弁を書いていた生徒の存在が採用の決め手になったと思います。
漢文が主流の日本の書道業界にいると気づきにくいポイントですが、方言部分には漢字がなく、漢字を使えない場面が増えます。
(漢字があったとしても、ふりがなを打たないと正しい発音で読めない 「海人」←うみんちゅ などは有名)
つまり、方言は標準語より、ひらがなの比率が上がるのです。
そうなると、ひらがなはできるだけ避けたい漢文の書道愛好家にとって、方言は標準語よりも避けたい日本語となります。
うどよし書道教室は、従来の書道団体が苦手とする現代文はもちろん、その未来に方言も網羅することを予想し、先に先に取り組みを行っています。

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