【動画】第71回 毎日書道展「変な書道」「日本語の書道」批評

第71回 毎日書道展に書展に行ってきました

自分たちが書展を主催していますので、かつては純粋な書作品を見るだけでしたが、運営視点も入ってしまいます。
運営視点から見ると、日本最大の書道団体なので優遇される羨ましさはあります。
逆に、大きな団体になっているから、変化が起こりにくいとも思います。
もともと前衛的だった毎日書道会も設立1981年から40年も経てば、立派な保守団体になったとも言えます。

「好敵手(ライバル)」が必要だよねー

文化事業は「公平」「平等」の観点から文化行政ルールや資金提供の決定プロセスが非公開で定性的です。
一見、「公平」「平等」と言う響きは素敵ですが、行政で「公平」&「平等」、さらに「非公開」がセットなら、新規参入はほぼできない仕組みが作れます。
既存の書道団体(書道に限らず芸術全般)に、切磋琢磨するライバルが出てこないのは、すでに優遇措置を受けている既存団体と全く優遇のない新規団体を「公平」「平等」の観点から、同じ審査基準で判断します。
これでは、既得団体の地位を脅かす団体は誕生しないので、危機感なく悪い意味でガラパゴス化します。
そうなると芸術ではなく政治にエネルギーを使ってしまい、謎の方向や同じ作風が溢れ、業界全体の発展に寄与するどころか衰退を加速さます。



お客がいない…そりゃそうでしょ

所狭しと並べられる団体トップ層の作品たち(かわいそう)。 文化庁後援の「外国語だらけの”有料”美術展」の実態。

たまたま毎日書道展ですが、夕方とはいえ土曜日の国立新美術館のメイン会場。
会場外にはたくさんお客がいるのに、書展にはお客が全くいません。
大手公募書展の問題点として美術展の体裁を整えていません。
例えば、今回取材したトップ層の作品ですら、ぎゅうぎゅう詰めの展示で、お客に鑑賞してもらいたいという意識が全く感じられません。
この展示は、美術展ではなく、受験の合格発表のような”受賞作品報告会”なんですね。
都内の展示施設は限られているので、このような合格発表系の展示は、大きな政治力のある団体でも、「来場者/展示作品数」の少ない美術展の場合は、次年度には他団体に譲ってほしい(私達もチャンスがほしい)。
特に、書道は、美術館の利用比率が高すぎ(20-30%が書展)なので、他の美術の発展の弊害になってます(他の美術も同じかもしれんけど)。
また、文化庁として、このような美術展の推薦・支援が、文化発展ではなく、新規文化の排除・衰退に繋がっていることを理解してほしいとお願いしていますが、今の所、政治力がないと聞いてはもらえません。

「変な書道作品」編

「日本語の書道作品」編


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