【表装】生徒「姪っ子が習字で金賞」→1万以下の安い掛け軸

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掛け軸って意外と安いです

20 年前ですが、私は自分で掛け軸を作って作品展に出品しておりました。

当時、外部に依頼すると少なくとも半切で1本3万円ほどかかった気がします。

でも、今は、新しい方法が生まれて、安く早くすることができるようになりました。

もちろん、メリット・デメリット存在します。





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「熱反応する化学糊」での機械打ち

値段が安く、早くなったのは、機械打ち(機械での軸装や裏打ち)の影響だと思います。

機械表装 手打ち表装
特徴 水をほとんど使わない。
熱で化学糊を溶かして貼り付ける。
一旦作品を水に濡らし、自然乾燥。
でんぷん糊を職人技で貼り付ける。
メリット カビや反りが小。乾燥不要で早い安い。 再仕立てができるし、風合いも高い。
デメリット 再仕立てが不可能。 乾燥に1ヶ月ほど必要で、値段も高い。

つまり、再仕立てが必要な名作を生み出す人なんて100人に1人もいないでしょうから(笑)

表装に興味がある人の99%は、機械表装でいいと思います。

多くの業者さんでも、時期や本数によりますが、1週間程度で納品してくれるところもあります。

最初はイメージを伝えておまかせがベスト

掛け軸も額装も、やったことがない人はどうやって発注したらいいかわかりませんよね。

そういう人はイメージや好きな色など漠然的なことを伝えて、最後に、

「おまかせします。プロの仕事を信頼しているので文句は言いません!」

と言いましょう(笑)

少なくとも、素人が指定してできたものよりは良い物ができます。

特に掛け軸は安心していいと思います。

ただ、書作品の額装は経験者にアドバイスもらうかコーディネートを頼んだほうが良いでしょう。

書の額装の経験がない額屋もいますので、コレジャナイ感たっぷりになものになるかも。

今回は「ピンク」がテーマ色(笑)

今回、お客様から依頼を受けて、掛け軸を作成してみました。

要望を聞いてこんな感じに仕上げました。

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シンプルな仕上げにしています。

天地なし、筋廻しありの掛け軸です。

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「筋廻し」とは、作品と緞子の間に1mmほどの筋をいれます(画像では青い部分)。

これは手間で難しい作業なので、自作で掛け軸を作るときには入れられませんでした。

これがあることで、とってもしまった作品になります。

天地(作品の上下に別緞子を貼る)を外したのは、スッキリするので書が全面に出ます。

(あと、少し安くなります^^)。

これで8000円なので、このサイズなら額装よりも安いし、場所を取りません。

皆さんのお子さんの記念に表装して掛け軸にしてみては?

ただし、掛け軸の軸装は、長さより幅で値段がだいぶ変わる傾向にありますのでご注意を!

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