上は一般的な習字の手本、下は、当団体の関係団体が提供した手本です。
日本の習字教育では、楷書&縦書き&手本の文字以外で教えません
そのため毛筆は「楷書&縦書き&手本の文字以外は書いてはいけない」と刷り込まれています。
日本語は、アルファベットにできない縦横、どちらでも書くことができるのに縦書き縛り。
習字教育の始まる小学校3年生なら、ほぼ自由に日本語を書くことができるのに、文字縛り。
そもそも、中華式の唐様の「楷書」縛りにしたことで、日本式の「和様」の発展が明治以降、止まるという弊害も起こっています。

image6
school129

少し歴史の話をします。
日本の書道が、今のような中華式になったのは、今から約150年前の明治初期です。
江戸時代までは、日本人は、日本式の和様を寺子屋で学び、筆で日本語を書いていました。
しかし、明治政府になり、和様から唐様「楷書」に変更しました。
(単に、近代化のため木版印刷から活版印刷を導入するため)
それが100年以上続いてしまったので、誰も疑問を持たなくなりました。
ちなみに「書道」という言葉も明治に誕生した新しい言葉です。
image7

今の日本語の”ひらがな”の50音図は、1900年制定で120年前しか歴史がないことも知られていません。
さらに、戦前まではカタカナ優先教育で「漢字カタカナ交じり」が政府の公式書体。
今の「漢字“ひらがな”交じり」の状態になったのは戦後なので100年未満です。


国語に「現代文」「古文」があるのは、明治前後で日本語が異なるからです。
現代文の書道スタイルは、過去には存在せず、現代生きている日本人の誰かが作らない限り生まれません。
現代文は身近なので、読めない筆記体の漢文や古文より簡単と思われがちです。
ところが、毛筆で書いた歴史がないため参考資料がなく、未だに確立していません。
和様は、すごく難しいことですが、逆にいえば、完成すれば歴史の1ページになる大きな文化事業です。
そこに挑戦しているのが「うどよし書道教室」なのです。

書道教室に興味があれば「書道教室詳細」へ

PAGE TOP