書道教室の開業をするために必要なこと

「和様」というニッチな書道教室の運営ですが…

私は「和様」という読める日本語の書道だけを書く書道教室を運営しています。
以前から「書道講師になりたい」という問い合わせがあり(特に女性)、まとめてみました。
内容は、和様の書道教室視点になりますが、従来の書道にも役立つように書いたつもりです。
あまり私を過信せず、こんな考え方もあるんだ程度で参考にしてください。

書道の師範免状は書道業界で無価値

うどよし書道教室では和様の師範免状の発行は行っていません。
理由は、師範免状含む段級などは書道業界で無価値だからです。
(「硬筆・毛筆の書写技能検定」は公的資格ではなく民間資格です。)
日本の書道は、賞歴が重視されます。
賞歴を重ねて審査員になるルートを、日本最高峰の公的機関「日展」が決めているからです。
ただし、それらを生徒のモチベーションに活用することは賛成です。
そのため、将来は、講師認定を「和様の書展」での評価を元に決めたいと思います。

書道講師になるには?

“書道の先生に簡単になれる”かのような誘惑はネットにはたくさんあります。
「時間がない」「お金がかかる」「本当に先生になれるの?」と不安もあるでしょう。
安心してください、書道講師に資格は不要です。
本気で「私は書道の先生」と宣言したら、その瞬間から書道の先生の人生がスタートします。
師範免状は、発行団体内で先生・講師の技量があると認めたものです。

書道教室の予定エリアに類似の書道教室はある?

さて、書道の先生にはいつでもなれることがわかったので、重要な開業する場所です。
ここで全てが決まってしまいます!
従来の書道教室を開業は、必ず競合がいるので、希望エリアでの数と教室規模を調べたほうがいいです。
今は、グーグル先生が「書道教室 (エリア名)」で検索したら場所は簡単に出てきます。

エリア書道人口を算出しよう!

「私、計算とか苦手…」という人もいると思いますが、数字は嘘をつきません!頑張って!
開業予定エリア(市区町村や駅の乗降者数など)で人口を調べます。
現在、書道は人口の1%程度のニーズなので、人数×1%で想定書道人口が算出されます。
(エリアの年齢構成がわかれば良いんですけどね。40代以上女性比率が高いGood!)

エリア書道人口=エリア人口×1%

「エリア書道人口」が、あなたが教室を開業した際の最大生徒数です。
競合の教室があっても、「最大生徒数」が最低でも+20以上はほしいところです。

最大生徒数=エリア書道人口-競合教室の生徒数

和様の場合は、現時点でほぼ知られてないので潜在需要は0.01%(1万人に1人)程度です。
つまり、県庁所在地であれば、1名程度の講師需要かなと思います。
従来の書道よりエリアを広く想定しているのは、従来の書道教室は「近所の通いやすい教室」に通う傾向が強いですが、和様は現在、競合が全くないので、多少遠くても地方なら車で30分、都市部なら1時間圏内なら通う方がいると思うからです。

順位 都道府県庁所在地 人 口 想定需要(1/10000)
1 神奈川県 横浜市 3,731,293 373人
2 大阪府 大阪市 2,702,033 270人
3 愛知県 名古屋市 2,304,794 230人
45 山口県 山口市 197,261 20人
46 鳥取県 鳥取市 192,658 19人
47 山梨県 甲府市 192,325 19人

お金をいくら稼げるより、いくら稼ぐ必要があるか


皆さんが興味のあるお金の話に入ってきました。
お金を稼ぐことは、教室が継続されるので、結果的に生徒にとっても良いことです。
まずは、月謝を決めましょう。
月謝は、そのエリアの相場の月謝にあなたの教室の付加価値を考慮すれば月謝が決まります。

あなたの月謝=エリアの月謝相場±付加価値

付加価値がマイナスになる人は、書道教室は厳しいです(後述)。
そして、月謝が決まれば「最大売上予想」が算出されます。

最大売上予想=最大生徒数×月謝

残念ながら「最大生徒数」が20以下の場合もあると思います。
そこで諦めてほしくないので、売上がいくら必要なのか?を決める方式の方が良いと思います。
売上が20万円ほしい人と5万円で良い人もいます。
そういう場合は、さっきの式を逆にして、ほしい売上から月謝を逆算するのです。

希望売上=最大生徒数×月謝
月謝=希望売上÷最大生徒数
例 5000円/人=10万円÷20人

どうでしょうか?
少し気が楽になったのではないでしょうか?(絶望に変わった???)

さて、和様の場合は競合がないので「エリアの月謝相場」が存在しません。
つまり、あなたの付加価値がすべて月謝の要素になります。

あなたの月謝=付加価値

性別、年齢、教室環境、メディア露出、地元での評判、大手公募展の賞歴…
セルフプロデュース力が問われますね!

安い月謝が生徒にとってよいとは限らない

少し話が逸れますが、価格は安いほうが生徒にとって嬉しいと思うかもしれません。
しかし、書道教室の場合は、ちょっと当てはまらないと思うのです。
以前、不動産屋に言われた話です。
「住居は長い時間を過ごす生活の場なので、賃料に合わせて入居する客層が違います。」
これを聞いて、書道教室も似たような傾向があるんじゃないかなと思いました。
書道教室は、定期的に、生徒と先生、もしくは、生徒同士が一定時間を共有します。
先生と生徒の相性も大事ですが、生徒同士の交流も生まれてきます。
短期間で多くの生徒を獲得したいという安易な理由で月謝を安くすると、様々な生徒が集まります。
習い事ができる余裕がない人、ハラスメントをする人、マルチや宗教を勧誘をする人など、書道が目的ではない人等が参加しやすなるというリスクも考慮してください。
月謝は生徒にとって重要な要素なので、逆に、適正な月謝を決めることは先生ができる唯一のことなのです。
「10人×5000円」も「5名×1万円」も、売上にしたら同じです。
高い月謝の場合は、生徒から求められるものも上がるので、その準備も必要ですね。

飽和状態の書道教室 差別化がポイント

ここまで、お付き合い頂きありがとうございます。
計算上、書道教室の開業が可能そうなエリアの方もいると思います。
実は、悲しいのですが、ここまで最大の問題を一切考慮していません。
それは、

・経営
・差別化

という問題です。
特に「差別化」は、前述の「付加価値」に当たる部分でもありますが、従来の書道の場合、既存の書道教室と競合することになります。
現在、書道講師として活動されている先生は、日展、毎日、読売、産経で審査員クラスが数百人レベルでいらっしゃいます。
県庁所在地なら確実に各団体の審査員クラスの先生がいるはずです。
最初に「「私は書道の先生」と宣言した瞬間から書道の先生」と書きましたが、先生になった後、先生同士の競争があるのです。
開業エリアで揉めないためにも差別化ができたほうがいいのです。

一方、和様は競合がないのでライバルもいません。
和様は「書道が苦手だけど、筆で字を書くのは好きだった」「難しい書道は好きじゃない」「今更きれいな字を書いてもね」という方がほとんどです。
そのため、従来の書道とカニバリ(共食い)は起こらないので、純粋に魅力的な書や教室環境を作ることに集中できます。

買収(M&A)の可能性もある

資金が潤沢にあれば、既存教室をそのまま買い取る(M&A)という方法もあります。
その既存教室の講師が高齢等で引退を検討していたり、エリア外に引っ越しだったりで廃業する場合に可能性が生まれます。
理想は、その既存教室で上位者としての立場を作る事がスムーズな売却につながります(せっかく、さっき先生になったのに、また生徒に逆戻り…)。
絶対に敵対的買収は避けましょう。

他にも書きたいことがあるのですが、時間を見つけて更新します。
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